丁寧のつもりが逆効果!? カウンセリングで嫌われる落とし穴教えます

カウンセリングの時間、ちゃんと取ってる。
髪の悩みも、スタイルの希望も聞いている。
でもなぜか、「思ってたのと違う」「伝えたのに」と言われたり、リピートされない。

…心当たり、ありませんか?

実はそこには、一生懸命聞いているつもりが、すれ違いを生む落とし穴が潜んでいるのです。

今回は、「頑張ってるのに伝わらないカウンセリング」の原因と、今日から変えられる改善法を解説します。

目次

多くのスタイリストがやってしまいがちなのが、
「お客様の話をちゃんと聞いている=良いカウンセリング」という思い込み。

でも実は、

  • 一問一答のように質問ばかり
  • ただ「要望」をメモして終わり
  • 話の内容をそのまま鵜呑みにして施術に入る

これでは、情報を集めただけで、気持ちは引き出せていない状態です。

お客様が求めているのは「聞かれた」ことではなく、理解してもらえたという実感なのです。

お客様の「思っていたのと違う」というひとこと。

それは、施術の失敗ではなく、カウンセリングのすれ違いが原因であることが多いのです。

たとえば、

  • 「軽くしたい」=広がりを抑えたい
  • 「おまかせで」=自分に似合う提案がほしい
  • 「伸ばしたい」=でも毛先の手入れはしたい

言葉の奥にあるニュアンスをそのまま言葉として処理してしまうと、ズレが起きます。

必要なのは、言葉の翻訳をしてあげる視点です。

カウンセリングで最も大切なのは、「共感の言葉」。

「わかります、そういうことありますよね」
「それ、前の美容室でも言われたことあります?」
「私も以前同じことを感じたことがあります」

たった一言でも、お客様の安心感は大きく変わります。逆に、どれだけ正確に話を聞いても、共感がなければ
「この人、ただの作業者だな」と感じられてしまうことも。

気持ちを受け取ったというサインを返すことが、選ばれる技術者への第一歩です。

カウンセリングは、カットでもカラーでもないけれど、技術と同じくらいの価値がある施術です。

なぜなら、

  • 仕上がりへの期待値を調整できる
  • 不安を取り除くことでリピートの可能性が上がる
  • 「この人に任せたい」と思わせる信頼の土台になる

特に美容室に不安を抱えて来店するお客様にとって、カウンセリングの空気感=そのサロンの評価になります。

「話しやすい」「伝わる」と思わせる時間をつくれる人が、選ばれていくのです。

STEP
「今日はどうされますか?」ではなく「どうなったら一番嬉しいですか?」と聞く

ゴールが見える言葉を引き出せる

STEP
お客様の言葉を繰り返して確認する

「軽めにしたい=ボリュームを落としたい、という感じですか?」など翻訳してあげる

STEP
一度だけでなく、施術の途中・仕上げ前にも「ここまでの感じいかがですか?」と聞く

微調整しやすく、失敗を未然に防げる

この3つだけでも、「ちゃんと見てくれてる」「ちゃんと聞いてくれてる」と実感される確率がぐっと上がります。

「ちゃんと聞いたのに、なんで?」という失敗は、実は「伝えたつもり」が原因です。

お客様の言葉に隠された本音に気づき、共感し、共有しながら進めること。

それが、「嫌われないカウンセリング」への第一歩。

カウンセリングとは、ただ聞くのではなく「一緒にゴールを設計する時間」です。

明日から、あなたの聞き方が、指名を生む聞き方へと変わるはずです。

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