「トリートメントしても、すぐ取れちゃう」そんなお客様の声に、心当たりはありませんか?
実はそれ、髪を引き締める工程が足りていないのかもしれません。
PPTやCMCをしっかり入れても、閉じ込めなければ全部流れてしまいます。
そこで登場するのが、ポリフェノールという隠れた実力派成分。
今回は、補修の持ちを左右する重要な工程「引き締め」について、徹底解説します!
ポリフェノール=締める力で差がつく

実際のサロンワークでは、こんな問題が起きがちです。
- 3日後には手触りが悪化
- ツヤが戻ってこない
- 水分バランスが乱れ、広がりやすい
その原因は、髪の内部が開きっぱなしになっているから。
トリートメントは「入れて終わり」ではありません。
栄養を入れたら、その出口をしっかり締めることが必要です。
そこで効果を発揮するのが、収れん作用を持つポリフェノールです。
なぜ引き締めが必要なのか?
カラーやパーマ施術後、髪はアルカリ性に傾き、「膨潤=ふくらんだ状態」になります。
このままでは、
- キューティクルが開きっぱなし
- 髪が水分を吸いやすく親水化
- 補修成分が抜けやすくなる
つまり、髪が補修を「保持できない状態」なのです。
ここでポリフェノールを使って、髪を本来の太さと疎水性に戻すことが、「持ち」の良さにつながります。
分子サイズで働きが変わる!ポリフェノールの仕組み
ポリフェノールには「大きさ(分子量)」の違いがあり、それぞれ働きかける場所が異なります。
分子量 | 働く場所 | 主な効果 | 成分例 |
---|---|---|---|
小さい | 髪の内部 | コルテックスを引き締めて安定化 | チャカテキン(緑茶) |
大きい | 髪の表面 | キューティクルを整えて外部を保護 | カキタンニン(柿) |
このように、内と外の両方から締めることができるのが、ポリフェノールの最大の特徴です。
リトル・サイエンティストが開発したワクワクneo ポリKは、
- チャカテキン(低分子)
- コブタポリフェノール(中分子)
- カキタンニン(高分子)
これらを独自のバランスで配合し、髪の深部から表面までを一貫して引き締めることができます。

ワクワクneo ポリK
ダメージ毛やアルカリ膨潤した髪の引きしめと、水分をコントロールする髪質向上トリートメントです。
▶ 使用のポイント
- 10倍希釈で使用(原液では硬くなる可能性あり)
- PPT・CMC導入後に塗布し、髪が引き締まるまで揉み込む
- 引き締まった感触が出たら、そのまま次の工程へ
どのタイミングで使うのがベスト?
ポリフェノールによる引き締めは、以下のタイミングがベストです。
- PPTやCMCを導入したあと、定着の前に
- 膨潤状態を落ち着かせ、髪の出口を閉じる
- pHバランスが整う前の中間工程で使用
この中間ステップがあるかどうかで、1週間後の仕上がりに明確な差が出ます。
お客様へのひとこと提案トーク
「今日は髪の中にしっかり栄養を入れたので、逃げないようにギュッと締めて閉じ込めますね。1週間後の手触りが全然違いますよ!」
ただ塗っているのではなく、「設計された工程」だと伝えることで、納得感と信頼が生まれます。
まとめ:引き締めは「補修の完成度」を決める技術
✔ ポリフェノールは、髪を内部から外部までしっかり“締める”成分
✔ 髪の膨潤状態を抑えて、PPTやCMCの定着を助ける
✔ 分子サイズの違いで、内と外にアプローチできる
✔ ポリケーはその両方をカバーする万能型
✔ 仕上がりの“持ち”や“ツヤ”を決めるカギはこの一手間にあり!
「入れて終わり」ではなく、「閉じて完成」へ。
ポリフェノールを使いこなすことで、あなたの施術は一段とプロの仕上がりに近づきます。