今やカラーはおしゃれの定番。
若年層からシニア世代まで、年に何度もカラーを楽しむことが当たり前な時代になりました。
でもその裏で、見えないリスクが静かに広がっています。それが「ジアミンアレルギー」です。
一度発症すれば、もうカラーができない身体になる可能性もある。そのリスクを、理美容師としてどう防ぐか?いま注目されているのが、カラー後の残留ジアミン除去です。
今回は、プロのケア剤「フィトジアネーゼ」を通して、安心と信頼をつくる最前線を解説します。
カラーの影に潜む「ジアミンアレルギー」というリスク

そもそもジアミンって?
ヘアカラー剤に含まれる「パラフェニレンジアミン」などの酸化染料が「ジアミン」と呼ばれる成分です。
これがあるからこそ、白髪もしっかり染まりますし、鮮やかな発色も可能になります。
つまり、カラーに欠かせない成分ですが、同時にアレルギーを引き起こす原因物質でもあります。
症状の恐ろしさ
最初は「ちょっとかゆい」「赤くなる」程度でも、重度になると顔が腫れたり、呼吸が苦しくなる「アナフィラキシーショック」を引き起こすことも。
しかも、一度アレルギーが出てしまうと今後はジアミンを含むすべてのカラー剤が使えなくなるのです。
なぜ「今」対策すべきか?コップ理論から見る発症のタイミング
アレルギーは突然発症する
「昨日までは平気だったのに、急にアレルギーが出た」そう話すお客様は珍しくありません。
これは「コップ理論」と呼ばれるもので、ジアミンが少しずつ体内に蓄積され、ある日限界(コップの縁)を超えると、突然症状が現れるという考え方です。
若年層のリスクは蓄積型
10代からカラーを楽しむ時代、40代にはすでに100回以上のカラー歴になることも。
つまり、発症リスクを自分で増やしてしまっているケースが増えています。
だからこそ、「まだアレルギーが出ていない今」こそ予防が重要なのです。
そのリスク、本当に洗い流せてますか?シャンプーだけでは落ちない残留ジアミン
普通のシャンプーでは不十分
ジアミンは、分子構造が複雑かつ水に溶けにくいため、通常のシャンプーだけでは完全に除去できません。
しかも頭皮や髪のキューティクルに吸着しやすいため、施術後も長時間、肌と接触し続けてしまうのです。
そこで登場する「フィトジアネーゼ」
ジアミン除去のために開発されたプロフェッショナル専用のケア剤です。
最大の特長は、自然界の「無毒化メカニズム」を応用して、ジアミンを構造から変化させ、アレルギーを引き起こしにくい状態に変えるという点です。
自然界の知恵から着想、バイオミメティクスという革新
フィトジアネーゼが画期的なのは、ジアミンを「別の構造」に変えてしまうという「化学変換アプローチ」にあります。
この発想の元になっているのが「バイオミメティクス(生物模倣技術)」。
例)渋柿が甘柿になる理由
柿は未熟なうちは渋みが強く、食べられません。その渋みの正体はタンニン(ポリフェノール)です。
しかし、熟成が進むと、ポリフェノールが「不溶性」に変化し、舌に渋みを感じなくなる=無害化されるという現象が起こります。
フィトジアネーゼもこの「自然な無毒化反応」を応用し、ジアミンという毒性のある鍵を無害な鍵に変えるという技術を応用しているのです。
サロンでのフィトジアネーゼ活用法
方法 | 手順 | ポイント |
---|---|---|
シャンプーに混ぜる | シャンプー1プッシュに対し、フィトジアネーゼ3プッシュを手のひらで混ぜて使用 | 誰でも簡単に再現可能 |
ヘマヘマに添加 | ヘマヘマ10倍希釈液に対し、10%のフィトジアネーゼを添加 | 残留アルカリ+ジアミン除去のWケア |
※ミュースキャルプシャンプーなど、残留アルカリ除去が可能なアイテムとの併用が理想的です。
【提案トーク例】こんな一言で伝わる!
- 「カラーって、染めるだけじゃなく“残さないこと”も大切なんですよ。」
- 「今日のカラー、未来の安心のために、肌に優しいケアもしておきませんか?」
- 「このケアで、5年後もカラーを楽しめるように備えていきましょう。」
【まとめ】カラーの未来を変えるのはあなたの提案力
フィトジアネーゼは、単なる新しいアイテムではなく、お客様の未来を守る選択肢です。
技術だけでなく、提案力こそがプロとしての価値。カラーを続けたいすべてのお客様に、安心とキレイの両方を届ける、その第一歩が、このフィトジアネーゼにあります。

フィトジアネーゼ
ヘアカラー後、シャンプーや処理剤に混ぜて洗い流すことで、カラー剤に含まれるジアミンなどの残留物を除去し、頭皮トラブルを予防※します。
※頭皮トラブルを完全に防ぐものではありません。