「トリートメントはちゃんと塗ってるのに、なぜかお客様の髪が変わらない」——そんなモヤモヤを抱えているそこのあなた!
実はその原因、塗る前や流すときのちょっとした工程にあるかもしれません。
最近、プロの現場で再注目されているのが、トリートメントを溶かしたお湯を髪全体に何度もかけて、なじませるチェンジリンスというテクニック。
まだやっていないなら、それだけで仕上がりに大きな損失を出している可能性があります。
今回は、「やらなきゃもったいない」と納得できるその理由と、実践法をお伝えします。
なぜ効いてないのかは粧剤ではなく、その方法が原因
多くの理美容師が見落としがちなのが、塗った後のなじませ方。
特に薬剤施術のあと、トリートメントを塗ってすぐ流していませんか?
実は、カラーやパーマ後の髪はpHバランスが乱れ、キューティクルが不安定な状態。
この状態では、どんなに高品質なトリートメントでも弾かれて内部に届きにくくなるのです。
つまり、トリートメントの効果が出ないのは薬剤や技術の問題ではなく、浸透する土台が整っていないから。
そしてその土台づくりを叶えるのが、チェンジリンスなのです。
お湯を抜かない、チェンジリンスという方法
「チェンジリンスって手間がかかりそう」そう感じる方も多いかもしれません。
実は、お湯を抜かなくても効果的に行える方法があります。
それが、トリートメントを溶かしたお湯を髪に数回かけ流すなじませリンス。
施術の流れは、
このひと手間で、髪の隅々まで均一に成分が届き、浸透が格段にアップします。
つまり、今の流し方を変えるだけで、結果が変わります。
トリートメントも薬剤も入りやすい状態が必要
薬剤やトリートメントが本来の力を発揮するには、髪の状態が受け入れモードになっていることが前提。
チェンジリンスをすることで、
・髪表面の残留物を流し、成分を通しやすくする
・温度の力でキューティクルをゆるめ、成分を浸透させやすくする
・流動的なお湯の動きで、ムラなく成分をなじませられる
この工程を入れるだけで、薬剤の定着も、トリートメントの補修力も目に見えて変わります。
お客様が違いを感じる最大のチャンス
「いつもと同じ薬使ってるのに、なんか今日は仕上がりいい」この秘密、実はチェンジリンスの結果だったりします。
トリートメントが髪の芯まで届けば、
・ドライ後のまとまりがちがう
・翌日もスタイリングしやすい
・手触りやツヤが長く続く
といった、お客様が自宅で実感する場面が増えます。
そしてそれが、「またお願いしたい」という信頼に変わるのです。
目に見えない部分こそ、プロの技術の差が出る。その証明がチェンジリンスなのです。
今すぐ始められる!なじませチェンジリンスのやり方
やり方は実にシンプルです。
- トリートメント塗布後、少量(10円玉大)を別容器に取り
- 40℃前後のお湯(100〜150ml)で溶かして乳化
- 髪全体にゆっくりと数回かけ流す(3〜5回)
- 手ぐしやなでる動作でなじませ、最後にやさしく流す
これだけで、内部への導入・表面のなめらかさ・成分の均一化が同時に叶います。
時間はわずか2〜3分。でも、お客様の髪に与える価値は何倍にもなります。
まとめ:やっていないなら、今が始めどきです!
トリートメントも薬剤も、「効かせる」か「流れて終わるか」は、ほんのひと手間で決まります。
チェンジリンスは、ただの流しではなく、浸透・定着・体感を目的とした導入技術です。
もし今までやっていなかったなら、それだけで仕上がりのポテンシャルを逃していたかもしれません。
でも大丈夫。今日から始めれば、結果はすぐに出ます。
流しが変わると、評価が変わる。
さぁ、今すぐにやってみましょう!