等電点とは
髪が一番健康な状態、すなわちダメージしていない健康な髪のpH(ペーハー)を等電点といいます。
pHは0~14で表され、数字が小さいほど酸性、大きいほどアルカリ性で、等電点の髪はpH4.5~5.5の弱酸性です。
酸性の場合
髪の表面のキューティクルはギュッと引き締まります。
この状態を収斂(しゅうれん)といいます。
アルカリ性の場合
キューティクルが緩んで開いた状態になり、水分などを吸収しやすい状態になります。
この状態を膨潤(ぼうじゅん)といいます。
パーマやカラー剤を髪内部へ浸透しやすくなりますが、髪内部の水分やタンパク質が流出し、髪がダメージしやすくなります。
アルカリに傾いた髪は紫外線にも注意
ここ近年、コロナ禍の影響でホームカラーをされる人が増たことで、アルカリをしっかり除去できずに髪がダメージする人も増えました。
徐々にコロナの規制が緩和され外出する機会が増えるにつれ、髪に紫外線を浴びる頻度も増えます。そこで注意が必要なのは、アルカリだけでなく紫外線によるダメージです。
キューティクルの表面には18-MEA(メチルエイコサン酸)という物質があります。
この成分はキューティクルの接着や、キューティクルを皮膜するための大切な成分で、髪の艶や美しさに大きく関係しています。
この18-MEAは紫外線に弱く、太陽の光を浴び続けると失われ、キューティクルが剥がれてしまいます。
アルカリが髪の中に残った状態で紫外線を長時間浴びると、アルカリダメージ+紫外線ダメージが加わり水分やタンパク質の流出だけでなくキューティクルの剥がれによって髪がダメージし、
- ハリ・コシ不足
- ツヤ不足
- ヘアカラーの褪色
- パーマの持ち
など髪のダメージだけでなく、カラーやパーマの仕上がりにも影響が出ます。
等電点に戻して紫外線ダメージに強い髪へ!
アルカリに傾いた髪を等電点に戻すということは、キューティクルが開いた膨潤の状態からキューティクルが引き締まる収斂の状態へとなり、水分やタンパク質を逃さなくするということです。
当然、髪が健康な状態で紫外線を長時間浴びても、髪のダメージを軽減することができます。
ヘアカラーやパーマの施術後は、髪の中のアルカリをしっかり除去し、等電点に戻すことを心がけましょう。
リトル・サイエンティストでは残留アルカリを除去し、急激なpHの変化による髪へのダメージを軽減するワクワクneoシリーズのキトキトや残留過酸化水素を除去しカラーの色持ちやパーマの仕上がりをアップさせるヘマヘマ、残留アルカリと残留過酸化水素を取り除き等電点に戻し、髪をひきしめるだけでなく18-MEAを補いキューティクルを剥がれにくくするDETRAなど、様々な商品を展開しています。