これから先も理美容師として生き残るために

世の中の理美容師の人数はどれくらいいるか皆さんご存知でしょうか。
その数約57万人と言われています。

多数の理美容師さんが全国でご活躍されています。

しかし、中には辞めていく理美容師さんも多数いるのが現実です。
では、これから先も生き残るためにどうすればよいか?

この項目ではその秘訣をお話したいと思います。

目次

生き残るためのキーワードとしては、考える力そのものが生き抜く力となる。

そして、そういうことを言っている「言葉」だけよりも、それをしっかりと生き抜く力を「行動」表すことがとても重要です。考える力を身に付け、それを行動に移す人がこれから先も活躍していくことでしょう。

粧剤の仕組みを知れば応用がきく

美容の施術にはやはり粧剤の仕組みを知っていくということはとても大事です。
ただマニュアルに沿ってやっているだけではなくて、粧剤がどのような効果が出るかということをしっかりと勉強していく。

その基本的なことをしっかりと勉強すれば、それがさらに応用という形でいろいろな展開ができます。

まずはマニュアルに頼ることなく、その意味を理解して使いこなせるようにするということを考えていきましょう。

例:パーマの際に使用するブロム酸と過水の使い分けについて聞かれた場合

ブロム酸も過水もどちらもS-S結合の再結合のために非常に重要な粧剤ですが、ブロム酸を使用した髪は硬めに仕上がり、過水を使用した髪は柔らかく仕上がります。

それはどうしてか?ということも知ってなくてはいけません。

過水もブロム酸も分解して初めて活性酸素ができ、その分解してできた活性酸素が結合をつけるということになります。つまり、S-S結合をしっかりつけるためには、ブログ酸も過水も分解させることが必要となる。

髪の毛の上でそのためにはどうするかというと、ブロム酸の特徴は、中間水洗時に酸リンスをして酸性に持っていった髪の毛にブロム酸をつけると酸性で分解して活性酸素とブロム酸塩という塩を出します。

過酸化水素の場合は、中間水洗をした状態のアルカリの時にまだアルカリが残っているとき、髪の毛のpHが8ぐらいの時に過酸化水素をつけると分解して活性酸素と水を出します。

したがって髪の毛に塩が残ると、たんぱく質は塩によってキュッと締まって硬くなるということが起こります。硬くなる状態でS-S結合がつくので、ブロム酸を使用すると髪の毛は硬く仕上がる。過水の場合は水しか出ないので、簡単に言えばそのままの状態で結合がつくので柔らかく仕上がるということになります。

できるだけ細い髪の毛の強度が少ない髪の毛にはブロム酸を使った方がいいですし、髪の毛が硬くてゴワゴワしている髪の毛をパーマする場合は、ブロム酸で2剤でS-S結合をつけると硬くなるので、過水で行った方が良いということになります。

このように、ブロム酸と過水の使い分けがちゃんと理解できているということがまず基本の基本となります。

髪のことを知れば応用がきく

髪のことをしっかりと理解し、髪の毛がどうなるのかということでさらに応用がきく。

つまり地図を見るというようなイメージで、地図をしっかりと見られるようになったら、目的地に行きやすくなりますよね。

ナビに頼ることなく、地図を見る力も同時につけていくということが、生き抜くためにはとても重要だということになります。

①まず考える力を身につけ行動する
②髪のプロフェッショナルであること

これからを生き抜くためには、この2点がとても大切です。
みなさんもしっかり理解し、行動していきましょう。

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