野村学長
老化により新陳代謝が衰える場合、栄養不足のためにメラニン細胞の活動が低下して白髪になるだけではなく、毛母細胞の増殖も衰えるためにコルテックス不足の髪になるんだよねー。
え?そうなんですか?
コルテックス不足の髪は、髪をつくる部品が不足することになり、毛穴から出てきたときに乾燥により収縮して髪が細くなるだけでなく、内部のメデュラ部分が増えます。
このメデュラは図のように竹の節のような構造を持ち、ケラチンではないタンパク質であるため、還元剤で軟化することもありません。したがって、コールドパーマは難しくなり、熱を用いてタンパク質を変性させることができるホット系パーマが有効になります。
メデュラ部分は泡状の空洞なので、カラーで染まらず、光の乱反射を受けるのでメラニンが残っていてもグレーに見えるぞ。
メデュラが多い髪の白髪は髪が細いわりには強度もあって手触りが硬く、パーマがかかりにくい印象があるのですがどうなんですか?
新陳代謝が衰えているので、キューティクルの暑さも健康毛より薄く、重なりの枚数も健康毛が5~10枚に対し、3枚ぐらいと少なくなっているんだよ。
そうなんですねー。
新陳代謝が衰えているとキューティクルは少なくなるんですね!
さらに、薄いキューティクルがCMCで貼り付いているために、水分があっても健康毛のキューティクルのように立ち上がりにくく、一見撥水のように感じてしまうんだ。
ということは、長くアルカリに浸されてCMCが溶け出してしまい、髪としては細くて弱く、コルテックスは吸水毛のために急激なダメージを受けてしまうんですね。
そういうこと!